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わんこたん強化週間 間隙

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    わんこたん(大)はもしかして闇も混ざっているのか?と思った。

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    僕の瞳は黒い。
    しかし昨日までと異なり、黒曜石のようだった右目は黒く深く青光りし、底なしの闇のように光を吸い込んでいる。

    …僕の左目は白い。青みがかったライトグレーとでも言おうか。
    見ていて気持ちのいいものではない。
    僕を初めて見た人間はほぼ必ずぎょっとする。
    そして見るたびに僕が欠損者だということを思い出す。


    鏡の中の左の瞳には、あらゆる色がオパールのようにゆらゆらとひしめき合い、様態を少しずつ変えながら現れては消えていく。

    僕は左目を眼帯で隠すことにした。
    周りには怪我をしたとでも言っておけばいいだろう。




    昨日あれを飲み込んだ僕は、そのまま気を失ってしまった。
    大きすぎるエネルギーが体に負荷をかけたのだろう。
    そのまま1日眠り続け、気がつくと寮の自分のベッドに運び込まれていた。
    その日の稼ぎはなく、予想していたとおり宿主の嫌味が降ってきた。
    まあそんなことはどうでもいい。


    目覚めると、今までにないほど体の調子がいい。
    慢性的に体を蝕んでいた常駐魔力が空気のようだ。


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    僕の喉仏が僅かに動き、宵闇色のかたまりが嚥下される。
    どぉん!と色の洪水が直接脳に流れ込んできた。
    目の前の景色は見えなくなり、体は焼けるように熱い。
    脳髄がビリビリと痛む中、僕は自分の体が崩れ落ちるのをゆっくり感じ取っていた。


    意識を失っている間も途方もない量の情報が色を介して流れ込んできていたのを覚えている。
    不思議と今は、それに翻弄されることもなく落ち着いている。





    …世界全体を感じる。



    この世界は一つの複雑な色のパレットでありキャンバスだ。
    一人ひとりに色が絡みつき、和音を奏で、また新たな色が生まれる。

    僕はより一層、確信を強めた。
    元凶は、人間だ。

    魔力の色が、その分布が、人の感情が、手に取るようにわかる。
    逆の流れもまた、然り。
    どうすれば僕の絵を描けるか、僕は全て理解している。

    そして、僕よりも純粋で大きな、透明な間隙。

    僕達は色に縛られない。
    僕達はきっと神に愛されてる。
    だから僕の手に絵筆を与え給うた。
    君にそれを伝えに行くよ。

    まずは、濁りきった絵の具を洗い流してから。
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