ふにふにブログ

いつもよりふにふにと暮らしております
<< October 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 色視能力 | main | おとまり >>

フィフティフィフティ

0
    ちょっとイヤンな感じの。
    別に氷上さんがこういうのしたいとかこういう感じでしてるとかそういうわけじゃありませんよ。氷上さんいたって盛り上がらない人ですからね。
    氷上さn(お前のことはもういいよ)

    とりあえずシモい描写がなくもないのでお気をつけられたし。
    アレッ君は恋路をぶち壊されても色々アレでも、なんだかんだでリディアが好きです。そういうお話。
    -------------------------------------------------------------------
    「だーかーらーお前は!!ふざけてばっかいるんじゃねぇよ!」

    びっくりした。
    いきなり頬にキスをされて唖然とする。
    リディアの形のいい唇が少し微笑むのを見て、やっと我に返った。

    「拒否らなかったくせにぃ」
    「うるっせぇな!前んときだって今日だってなんなのお前?!嫌がらせばっかしてんじゃねぇ!」
    「嫌だった?ごめんね?」
    「笑いながら言うなぁあああ」
    「あはははっ」

    リディアがいつになく無邪気に笑う。
    アレクが顔を真っ赤にして騒ぐのが心底楽しそうだ。
    ふっくらした頬に長い睫。
    健康的な瑞々しさの中に漂う妖艶さ。
    …上目遣いで見つめられると正直カワイイ。
    混乱しながらも下心の湧き上がる自分に腹が立つ。

    「でもさ、アレクは僕のこと好きでしょ?」

    海色の瞳が、ふっと冷たく見透かすように深い色になる。
    …考えたことなかった。カワイイとは思うけど。
    何も言い返せない。

    「…ね?」

    首筋を細い指がそっと辿り、すぐ目の前で赤い唇が誘う。

    ああもう、無理だ。


    理性の崩れるままにキスをする。
    細い腕が背中に回り、柔らかな感触が強く押し付けられる。
    露になった肢体は月明かりを浴びて白く、しなやかに彼に絡みついた。

    なんて美しい女だろう。

    思わず見とれる。
    ゆっくりと貪るように口付けると、肌が紅潮していくのがわかった。
    時折漏れる声にひやりとし、心臓を握りつぶされるような気がする。
    我慢の限界が近づき、アレクは彼女を強く抱きしめた。

    「……しないの?」
    「しない。」
    「僕のこと好きだったでしょう?」
    「…うん。」
    「したくないの?」
    「……してぇよ!」
    「じゃあなんでだよ。」
    「お前こそなんでだよ…なんで俺なんだよ。」
    「『僕が女の子好きじゃない』なんていうからだよ」
    「や、好きじゃねぇだろ。意味わかんねー。」

    リディアに少し怒ったように睨まれ、困惑する。
    「ほんとのこと言うからだよ。それに野郎のこと知りたかったから。」
    「体目当てかよ!ひでぇなお前!!」
    なんじゃそりゃ。脱力して後ろにもたれかかり、ため息をついた。

    「俺はどーでもいいのかよ…」
    「よくないからここにいるんだよ?」

    起き上がったリディアの人差し指がまっすぐ唇を押さえた。
    「一番はお母さん。でも野郎の中ではあんたなんだってば。」

    「……なんでだよ…」
    「家族だからね。」


    アレクは釈然としないまま嬉しさに身を震わせた。
    同時に、気づいていた。彼女を抱けば腕の中からいなくなることに。
    オリジナル覚書 | permalink | comments(0) | trackbacks(0) | -

    この記事に対するコメント

    コメントする









    この記事のトラックバックURL
    http://aqua.aquablue.raindrop.jp/trackback/716273
    この記事に対するトラックバック